忍者

「戦国時代」における 忍者 とは?


歴史の影で暗躍した、戦国時代隠密スパイ、「忍者」。
権謀術数の渦巻く乱世において、その存在は欠かす事の出来ないものですね。
今では「NINJA」として、世界中で有名な存在になっています。
手裏剣をシュッシューと投げて、数々の忍術を駆使し、人知れず活躍する彼らの姿は、今でも大人気ですね!

さて、実際の忍者はどうだったかというと・・・
彼らは特殊な任務を請け負って行動していましたから、もちろん通常の兵士たちとは違う、様々な隠密としての技術を習得していました。
それらは「忍術」と呼ばれ、手裏剣の扱いなどもこれに含まれたのですが・・・
「忍術」は主に敵地に入り込むための技術や、館などに忍び込む技術、見つかった時の逃走術などを総称してこう呼んでいました。
ですから実際の忍者の忍術は、炎を出したり、水や風を呼んだりはしません。(^^;
ちなみに、実際の「火遁」とは火薬玉を使って爆煙を出してその隙に逃げる技、「水遁」は水を使って敵から逃げたり、水に潜って中をくり抜いたストロー状の竹を水面に出し、それで息をしながら長時間水中に潜んだりする技でした。
忍者と言えばアクロバチックなアクションがよく思い浮かばれますが、忍者は敵と戦うのが目的ではなく工作したり情報を得たりして帰還するのが役目なので、逃走したり忍び込んだりするのに必要な足の速さやジャンプ力などの身体能力は、確かに高めていたようです。
とは言え、忍者の主な仕事は情報収集や潜入工作などでしたから、敵と遭遇するような事態は避けるべきです。
ですから普段の仕事は、人知れず地味〜な仕事をやっていたようですね。
ちなみに、必ずしも戦闘が仕事ではありませんでしたから、女性の忍者も多く存在していたようです。
彼女たちは「くのいち」と呼ばれていましたが、これは「くノ一」と書き、組み合わせると「女」の漢字になります。

忍者は戦国時代には不可欠だったため、大きな大名家は独自の忍者軍団を持っていました。
武田家の「透波」、北条家の「風魔」、上杉家の「軒猿」、伊達家の「黒はばき」などが有名です。
しかし、特殊な技術と能力が必要とされる忍者は、それを養成するのにも維持するのにもお金がかかります。
余裕のある大きな大名家なら良いのですが、それほど余裕のない中小の大名家や地方勢力は、当然独自の忍者軍団など持てません。
そのためこうした中小の勢力は、必要な時にだけ各地にある固有の忍者軍団に仕事を依頼していました。
こう言った、大名家などから仕事を請け負っていた中立の忍者軍団も各地に存在しており、その中でも特に有名で大規模だったのが近畿地方にあった「伊賀忍軍」です。
忍者はその仕事の性質上、雇い主である大名の秘密を他に漏らさないと言う「秘守義務(秘密を守る義務)」がありました。
そのため、忍者達は勝手に所属する忍軍から抜ける事は許されず、もし勝手に抜け出した者は「抜け忍」と呼ばれ、それを「始末」するために追っ手が差し向けられたりもしました。
スパイの世界ですから、それは非常に厳しい世界でもあったようですね。

とは言え、全ての忍者が特定の「忍軍」に所属していた訳でもありません。
忍者の中には個人で大名などから仕事を請け負っていた者もたくさんいました。
「伊賀」と並んで忍者の里として有名な「甲賀」も、実は忍軍というより、こうしたフリーの忍者を養成していた場所でした。
ただ、こうした個人単位の忍者は組織で動いていた忍者と比べると、仕事の成果にも限界がありましたし、何度も同じ大名に雇われている間にそのままその大名家に「就職」してしまう事も多かったようです。
また、特定の組織に所属していた忍者の中にも、常にその忍軍の中にいた訳ではなく、各地の情報を集めるために街の中に潜伏し、普段は普通の市民として暮らしている者も多くいました。
こうした街の中に長期潜伏していた忍者は「」と呼ばれていましたが、彼らは情報の連絡時以外は割と自由に行動していましたし、そのまま普通の商人などになったりする場合もあったようです。

しかし、こうした忍者ですが・・・
実際の所、彼らが戦国時代の歴史にどの程度関わっていたのか、彼らが具体的にどんな事をやったのかについては、ほとんど解っていません
なぜなら忍者は裏で暗躍する者。 その仕事が後世の歴史に残されたとしたら、それはその忍者にとって失敗だったと言えるからです。
忍者は戦国時代の終焉と共にその姿を消しました。 平和な時代には必要のない存在だからです。
そのため戦国時代が終わった後の忍者たちの末路は、あまり良いものではありませんでした。
今に残る忍術や忍者の秘伝の一部は、そんな戦国時代の最後に、何とか大名家に取り立ててもらおうとした忍者たちが、自分を売り込むために習得している忍術を本に記したものが後世に伝わっているものです。

=信長の野望 Online の「忍者」=
ここでは、「信On」の忍者について少しご紹介しましょう。
信長の野望 Online の「忍者」は、ちょっと特殊な素早さ重視の戦闘型職業となっています。
RPG の職業で言うと、シーフ(盗賊)が、特殊な術を使えるようになった感じでしょうか。
ゲーム開始時の説明では「野外活動のスペシャリスト」と紹介されています。
・基本初期能力
腕力 耐久 器用 知力 魅力
忍者はゲームでは、器用さを最も重視すべきだと説明されます。
確かに、忍者の技能の多くは「当たらないと意味がない」ものである上に、忍者の回避率の高さを生かすためにも、器用さはとても重要です。
しかし、腕力がないと攻撃力は期待できませんし、一方で知力もないと忍術の効果がありません。
耐久力がないと当然打たれ弱いですし、魅力も体力や気力の回復量などに関係しますから、とにかく様々な能力値が関わる職業です。
こういった万能型の職業は、どのような能力値の配分にするかでその性格が変わってきます。
武器攻撃重視にするのか、術重視にするのか、それとも平均的に育てるのか・・・
きちんとした方針を決めて育成した方が良い結果となるでしょう。
ただ、忍者は元々武器攻撃では「侍」に劣り、術攻撃では「陰陽師」に劣ります。
忍者は相手を足止めしたり、相手の「結界(防御力上昇)」を破ったり、術の付加効果で相手を弱めたりするテクニカルな役割がメインとなります。
単純な強さを求めるのではなく、その技術を生かした役割で徒党を助け、戦いを有利に進めるのが役目だと考えましょう。
他に、足が速い、敵国に潜入しやすい、ソロプレイでも強い、材料採取に長けており資金を稼ぎやすいなどの利点もあります。
・忍者の初期知力とスロット数・レベル表
スロット数
10



11 22 33 43
10 21 31 41
10 19 29 39 49
9 19 28 37 47
8 17 27 36 45
8 16 25 34 43
7 16 24 33 41 49
10 6 15 23 31 39 48
(データは 信長の野望Online プレイヤーズバイブル2 より)

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武将の顔グラフィックなどは「信長の野望 嵐世紀」のものです。
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