3Dグラフィックのゲームをやるためのパソコンの購入アドバイス ~初心者でも後悔しないために~3Dグラフィックのゲームをやるためのパソコンの購入アドバイス ~初心者でも後悔しないために~ タブレット用タイトル3Dグラフィックのゲームをやるためのパソコンの購入アドバイス ~初心者でも後悔しないために~ スマホ用タイトル

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ここでは「ゲームをやりたい」「ゲームもやりたい」と思ってパソコンの事を考えている方への、アドバイスを掲載しています。

3Dグラフィックゲームパソコンのゲームにもたくさんありますが、「FFXIV(ファイナルファンタジー14)」や「ドラゴンクエストX」、「モンスターハンターフロンティア」、その他 FPS や最新の RPG など、高度なパソコンの性能が要求される、主に 3D グラフィックが使用されたゲームを対象としています。

パソコンの初心者の方でゲームが出来るパソコンを欲しいと思っている方や、今のパソコンがゲームをやるのに不十分なので買い換えたいと思っている方、そしてなぜ今のパソコンでゲームが十分に出来ないのかを知りたい方の参考になればと思います。

【当ページからのお知らせ】
各パソコンメーカーの特徴をまとめ、よくある質問を追記したページも作成しました。
こちらもパソコンやメーカー選びの参考にして頂ければと思います。

パソコンメーカーの比較とパソコンパーツの選択アドバイス


1・パソコンの性能の基本 2・ゲームに必要な性能 3・パソコンの初心者を騙す「罠」
4・パソコンの性能の確認方法 5・パソコンの性能の意味 6・ノートパソコンには要注意!
7・メーカーの選び方/購入時の注意 8・パソコンのパワーアップ
ビデオカード ランク表 ゲーム向けパソコンメーカー ゲーム別 必要動作環境


1・パソコンの性能の基本
2・ゲームに必要な性能の種類
3・パソコンの初心者を騙す「罠」
4・パソコンの性能の確認方法
5・パソコンの性能の意味
6・ノートパソコンは要注意!
7・メーカーの選び方/購入時の注意
8・パソコンのパワーアップ
ビデオカード ランク表
ゲーム向けパソコンメーカー
ゲーム別 必要動作環境

1・パソコンの性能の基本

まず、パソコンの性能を「どのように考えればいいか」を説明しましょう。

パーツの集合体がパソコン大切な事として、パソコンは1つのマシンではなく、パーツの集合体だと考えてください。
自動車もエンジンやタイヤ、ハンドルなどのパーツが集まったものですよね。

これと同じようにパソコンの性能も、パーツ単位で考えるとその特徴が見えてきます。

例えば車は、エンジンが良ければスピードが出ます。 タイヤが良ければよく曲がるでしょう。

パソコンでは「CPU」というパーツが良ければ全体の処理が速くなります。
そして「ビデオカード(グラフィックカード、VGA)」というパーツが良ければ、綺麗な 3D グラフィックを高速で表示して動かす事が出来ます。
CPU が良くてもビデオカードが悪いパソコンがあったら、処理速度は早いけど 3D グラフィックの事は考慮されていない、と判断する事ができます。

このようにパーツごとの性能の良し悪しで考えれば、そのパソコンがどんな特徴を持っているかが解る訳です。

簡単な話ですが、これはパソコンを考える上でとても重要です。
この基本を忘れないようにしましょう。

2・ゲームに必要な性能

では、ゲームをするのに適したパソコンは、どの性能が高ければ良いのでしょうか?
大切な部分は次のものです。

CPUCPU
パソコン全体の処理を行うパーツで、頭脳や心臓部と言えます。
これが高性能なほど、パソコンは速く動きます。

メモリメモリ
パソコンがその時に使うデータを、一時的に置いておく場所です。
たくさんのデータを一度に使う場合、この性能が低いと遅くなってしまいます。

ビデオカードビデオカード
グラフィックカードとも言われ、綺麗なグラフィック(画像・映像)を表示するためのパーツです。
高画質の 3D グラフィックを表示するゲームの場合、このパーツが弱いと動作が遅くなり、最悪動かない場合もあります。
パソコンでゲームをやる場合、特に重要なパーツです!

他にもパソコンのパーツは色々とあるのですが・・・
初心者の方がゲームも可能なパソコンの購入を考える場合、上の3つを重視して下さい。
これは1つだけが良くてもダメで、高い性能が要求されるゲームをやる場合、上記の3つが全て十分な性能である必要があります。

例えば、自動車でエンジンが良くても、タイヤやハンドルが悪いと、スピードは出ますがあまり曲がらなくて、結局そんなに速度は出せないでしょう。
また、エンジンが 200 キロのスピードを出せるものであっても、タイヤが 100 キロまでしか耐えられないものだと、やっぱり 100 キロでしか走れません。
これと同じように、パソコンも総合的に良くないと高い性能は期待できない訳です。

ただ、あまり曲がらない車でも、まっすぐな道しか走らないのなら、あまり問題にはなりません。
200 キロで走れる車があっても、制限速度が 50 キロの道しか走らないのなら、意味がありません。
パソコンで言うと、メールやインターネットを見たり、ブログを書くだけなら、それほど高い性能は要りません。

このように、必要のない性能はなくても構わない、というのもパソコンにはあります。
ですが、高度なグラフィック表示能力と処理速度が必要とされる最新のゲームをやりたい場合は、高い総合性能が要求されると思って下さい。

3・パソコン初心者をだます「罠」

先ほど、「必要ない性能はなくても構わない、というのもパソコンにはあります」と書きました。
これを利用して・・・ 初心者を騙してパソコンを売っているメーカーがあります!
しかも、それは非常に多いのです!!

まあ「騙す」というと弊害があるかもしれませんが・・・
しかしパソコンを販売する側は広告などに「自分に不利な事は書きません」。

これが重要で、つまり一部分だけ性能の高いパソコンを、その部分だけを大きくピックアップして宣伝し、そしていかにも全体性能が高いように見せかけて売る、という場合がとても多いのです。

例えば、一番注目される CPU だけに高性能なものを使い、メモリやビデオカードなど他の部分を安いパーツばかりにして、「なんと CPU が○○のパソコンが今なら▲▲円!」とか言って売る訳です。
パソコンの初心者は詳しい性能の意味なんて解りませんから、表面上の性能と値段だけを見て判断しがちです。
こういった事が良くある事を知った上でパソコンの購入を考えてください。

基本的に、性能の高いパーツは、値段も高いです。
つまり、安くて高性能(に見える)パソコンは・・・ どこかに値段を安くするためのシワ寄せが来ているハズです。

特によくあるのが、グラフィック(画像・映像)を表示するためのパーツが「ない」場合です。
グラフィックを表示するための「ビデオカード(グラフィックカード、VGA)」と呼ばれるパーツは、なくても最低限の画像を表示する事が出来るからです。

これは「CPU」や「マザーボード」と呼ばれるパーツの中に、基本的なグラフィック表示機能が備わっている場合が多いからで、これを「CPU 内蔵グラフィック機能」や「オンボード(マザーボード搭載機能)」と呼びます。

内蔵グラフィック機能のみでも、ゲームをやらない場合や、3D グラフィックを表示する事がない場合には、特に問題ありません。
仕事で使うだけだったり、インターネットをやるだけなら、ビデオカード(VGA)による追加の機能はなくても良いのです。
そしてビデオカードはパーツの値段が高く、設置スペースも必要で、消費電力も多いです。

そのためビジネス用のパソコンや、安価なパソコン、一般のノートパソコンは、ビデオカードが「ない」場合が多いです。
もちろん広告などにはその事は特に表記せず、表記していても小さく書いている訳です。

しかし 3D グラフィックの使われた、綺麗な画像を表示するゲームをやりたい場合・・・
これらの内蔵機能では不十分です。
ゲームにもよりますが、全くプレイ出来ないか、出来ても快適とは言えないでしょう。

あなたがパソコンでゲームもやりたいのであれば、ビデオカードの有無とその性能は絶対に注目して下さい!
でないとせっかくパソコンを買っても、綺麗なグラフィックを表示する最新のゲームは、そのほとんどがプレイ不可能になってしまうでしょう。

今でもビデオカードがないのに「ゲームを快適にプレイできます」などと書いてある悪質なパソコンは存在します。
「ゲームにも色々あるから」という言い分だと思いますが、こうした宣伝文句を鵜呑みにせず、ちゃんと性能を確認して選ぶようにして下さい。

(パソコンのグラフィック性能が書いてある部分に、「メインメモリと共有」や「チップセット内蔵」、「CPU に内蔵」と書いていたら、グラフィック機能は内蔵型です。 詳しくは後述しています)

4・パソコンの性能の確認方法

すでにパソコンを持っている人の場合、実際に自分のパソコンがどの程度の性能なのか知りたくなると思います。
まだパソコンを持っていない方は、この部分の説明は読み飛ばして下さい。

パソコンの説明を知るには色々な方法があるのですが、ここでは「DirectX 診断ツール」を使う方法と、フリーで公開されている性能調査ソフトをご紹介しましょう。

まずは DirectX 診断ツールから。 これは Windows の中に入っているものです。
画面左下にある「ここに入力して検索」と書かれた枠をクリックして下さい。
(Windows 10 以外の場合は、左下の Windows マークのボタンを押して「ファイル名を指定して実行」や「プログラムとファイルの検索」と書かれた枠を押して下さい)

そして「dxdiag」と入力して Enter キーを押して下さい。
丸に×印が付いたアイコンが現れるので、それをクリックしましょう。
すると、以下のような画面が現れます。

DirectX 診断ツール

「オペレーティングシステム」のところに Windows のバージョンが書かれています。
そして「プロセッサ」の部分に CPU の種類が、「メモリ」にはメモリの搭載量が表記されています。

また、上部にある「ディスプレイ」と書かれたところをクリックすると、ビデオカード(グラフィックカード)の名前と、ビデオメモリ(VRAM)の量も確認できます。
これを見れば、パソコンの基本性能と、ゲームの動作に関係するパーツの種類は確認できますね。

もっと詳しく知りたい場合は、フリーの性能調査ソフトを使いましょう。

「信長の野望」や「三国志」などのゲームシリーズで有名な「コーエー」のサイトで公開されている「KOEI SYSTEM VIEWER」というソフトがあります。
下記ページからダウンロードでき、かなり前からあるソフトですが、定期的に新バージョンに更新されています。
http://www.gamecity.ne.jp/products/ksv/ksv.htm

パソコンの性能表示使い方は難しくなく、ダウンロードが終わったらダブルクリックして起動するだけです。

色々と表示されるので圧倒されるかも知れませんが、大切な部分はごく一部ですね。

CPU」、「メモリ」、「ビデオカード」、「VRAM」。
これがゲームをやる上で特に大切な部分です。
どのような意味があるのかは次の項で説明します。

あと見ておきたい場所は「ハードディスク」でしょうか。
これはパソコンがデータを記憶できる容量で、多いほどたくさんのデータを保存できます。
空き容量が少ないと、大容量のゲームを入れられない場合もあります。

もし人にゲームの動作速度やトラブル、その他のパソコン関連の質問を行う場合は、これらのパソコンの性能も伝えた方がいいでしょう。

最初に述べたように、パソコンの性能は使われているパーツによって異なります。
使っているパソコンの性能やパーツを述べずに、ただ「助けてください」と言っても、どんなパソコンでそうなっているのか解りませんから、相手は答えようがありません。

せめて CPU、メモリ、ビデオカード ぐらいは伝えるようにしましょう。

5・パソコンの性能の意味

ここからは、パソコンの性能を示す語句・数値の意味を説明しましょう。
これを知っていないと、どうしようもありませんからね。
ここでは(3Dグラフィックの)ゲームをやるために必要な性能にしぼって説明します。

CPU 【 CPU 】

まずは CPU。 パソコンの動作の中心となるパーツです。
ですからパソコンの広告や宣伝文句でも、一番ピックアップされています。
具体的には、パソコンが行う様々な「計算」をここで行います。

注意すべきは、CPU の性能で見るべき点は2つあること。
銘柄(名前、種類)」と「型番」です。

銘柄には「Core i7」や「Core i5」、「Celeron」や「Ryzen」など色々なものがあります。
最近主流なのは高性能な Core i7、バランスの良い Core i5、安めの Core i3、安価な Celeron です。

ここではそれぞれの銘柄の詳しい説明はしませんが、とりあえず「Core i7」や「Core i5」なら高度な性能が要求されるゲームでも大丈夫です。
逆に「Celeron」や「Pentium」「Atom」というものだと厳しい、と思って下さい。

高価格・高性能 (最新 3D ゲームも OK)

Core i7、Core i5、Ryzen 7、Ryzen 5

安価型(高画質でなければ可能)

Core i3、Ryzen 3、AMD A10 / A8

格安型(ゲームには不向き)

Celeron、Pentium、Atom、AMD A6 / A4

ゲームプレイを考えるなら、できれば Core i7、少し安めでも Core i5 が理想です。
Core i3 や AMD A シリーズは安価なパソコン用の CPU で、処理速度は低め。高い能力が要求されるゲームには向きません。
Celeron や Pentium、Atom のパソコンはゲームは考慮されていないと思って下さい。

ただし、同じ CPU でも型番によって性能が違います。
例えば、Core i7 には Core i7-8700 や Core i7-6600、Core i7-4790 などがあり、4桁目の数字が世代、3桁目の数字がグレードを表わしています。
Core i7-8700 は第八世代の上位型、Core i7-6600 は第六世代のやや下位型、Core i7-4970 は第四世代の上位型になります。

もちろん新世代で上位のものほど、高い性能を持ちます。
第八世代の Core i3 なら、第二世代や第三世代の Core i7 に匹敵する性能を持ちます。
Celeron だと第八世代でも初代 Core i7 に劣りますが。

他に、CPU の性能の目安となるものに「動作クロック」というものがあります。
「3GHz」とか「3.8GHz」という「GHz」が付いている数値であり、CPU の種類が同じなら、この数字が高い方が高性能だと思って構いません。

ただ、低価格の CPU でゲームや動画編集といった負荷の高い作業をする時のパワーは、上位のものの半分ぐらいになります。
例えば Core i3 や Celeron で 3GHz の場合、Core i7 に換算すると 1.5 GHz 以下の性能になってしまいます。

また、CPU にはデスクトップ(大型)パソコン用と、ノートパソコン用があります。
ノート用の CPU は発熱や消費電力を抑えるため、同クラスのデスクトップ用 CPU より性能が低めになっています。
例えば Core i7 のノート用 CPU は、デスクトップの Core i5 ぐらいの性能です。
ノートの Core i5 はデスクトップの Core i3 ぐらいで、1ランク落として考えるのが良いですね。

CPU を作っている会社には Intel(インテル)AMD という2つの会社があり、よく「どちらが良いんですか?」と質問されることがあります。
Core や Pentium や Celeron はインテル社の、Ryzen や A10 や A8 は AMD 社の製品です。

基本的には双方に、初心者が気にするほどの差はありません。
ただ、現在は Intel 社の「Core」という CPU が主流になっているため、これが使われたものをオススメします。

近年の AMD 社の CPU は苦戦が続いており、低価格でお得なタイプもありますが、その特性を理解している人が使うマニア向けの製品と言えるでしょう。

CPU の性能についてもっと詳しく知りたい方は 「CPU の説明」 ページをご覧下さい。

メモリ 【 メモリ 】

メモリとは、パソコンがその時に使うデータを一時的に置いておく場所です。
一度に大きなデータを使う高度なゲームの処理には必須であり、ゲーム以外の用途でパソコンを使う場合にも、あればあるほど動作が安定します。

このパーツは単純に数値(搭載量)が多いほど良いです。
512MB より 1GB、1GB より 2GB の方がいい訳ですね。(単位は 1000MB で 1GB です)
3D グラフィックのゲームがやりたい場合、近年は 4GB 以上あってはじめて快適と言えます。

最近はメモリの大容量化が進み、Windows 10 を使うには 2GB 以上が必要と言われています。
Windows 7 や 8、Vista は最低 1GB で、2GB 以上で快適です。

メモリの量はあればあるほど、値段も高くなりますが・・・
でも 3D グラフィックのゲームがやりたいのであれば、無視する事はできませんね。

ただ、メモリは必要量さえあれば、それ以上は無理に要らないというのもあります。
メモリが足りなくなるとパソコンが不安定になり、不具合が生じ始めますが、最近の Windows とメモリは改良が進んでいて、メモリの使い方が効率的になっています。
昔ほどメモリ不足によるトラブルは生じません。

「高画質動画の処理を行っている」「大量のソフトを同時に使うことがある」「画像をまとめて加工する仕事をしている」といった人でない限り、そこまでメモリを増量する必要はないでしょう。
ただ、一晩中ゲームをしたい人は… 長時間の安定動作に必須なので、多めにした方が無難です。

なお、メモリにも「DDR4」や「DDR3」など、いくつかの種類がありますが、CPU で使えるメモリが決まっていて、自由に選べるものではありません。
通常、そのパソコンで使えるもっとも良いものが搭載されているはずです。

メモリ についてもっと詳しく知りたい方は、「メモリの説明」のページをご覧下さい。

VGA 【 グラフィック機能 】

ビデオカード(グラフィックカード、通称 VGA)は、画像(グラフィック)を表示するためのパーツです。
ですから高度なグラフィックのゲームをやりたい場合、これが最も大切な部分です!

まず前提として、パソコンでゲームもやる場合、これが「ある」パソコンを買いたいものです。

パソコンの初心者を騙す罠」 のところで説明したように、このパーツがないパソコンも多いです。
なくても最低限の画面の表示は可能で、仕事やインターネットをやるだけなら、それで十分対応できるからです。
しかしそれでは 3D グラフィックのゲームは快適にプレイできません。

もちろんゲームによっても違い、「ファイナルファンタジーXI(FF11)」や「信長の野望 Online」などの一世代前の 3D グラフィックのゲームなら、最近はビデオカードがなくても(CPU 内蔵グラフィック機能でも)動かせるようになっています。

しかし「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」や「モンスターフロンティア」、「ドラゴンクエストX」などのゲームには、相応のグラフィック機能が必要です。
そして「Call of Duty」シリーズや「PUBG」などの最新 FPS、さらに今後登場するゲームには対応できないでしょう。

ビデオカードにはいくつか種類がありますが、主流になっているのは GeForceRadeon です。
もしこれ以外が「グラフィック機能」のところに書かれているパソコンは、性能は期待できず、前述した「CPU 内蔵機能」や「オンボード」である可能性が高いです。

「インテル HD グラフィックス(Intel HD Graphics)」は CPU 内蔵のグラフィック機能の名前です。
「CPU 内蔵」や「CPU 統合型」と書いてある場合も、ビデオカードはありません。

ビデオカードには様々なものがありますが、ランク付けをすると以下のようになります。

ランク 概要 ビデオカード(グラフィック機能)名
ランク外 旧時代の VGA VooDoo系、TNT系、Savage系、など
ランク1 初期の 3D 対応型 VGA
および旧型オンボード
GeForce2 シリーズ、G400系、RADEON 7000/VE シリーズ
SiS 315/650/740、i845G、nForce など
ランク2 2000年代の VGA GeForce2 GTS/Pro、GeForce4 MX 420
RADEON 7200、i865G、nForce2 など
ランク3 2001~2003年頃の
廉価型の VGA
GeForce4 MX 440/460、RADEON 7500/9000/9200
RADEON 8500LE、GeForce FX 5200 など
ランク4 2001~2002年の VGA
および旧型オンボード
GeForce3、GeForce4 Ti4200、GeForce FX 5600、Parhelia
RADEON 8500/9100/9500/9600
i915G、i945G (IGMA 900/950)、946GZ、955G、965G
G31(IGMA X3000 / X3100)、RADEON X200 (1100/1150)
など
ランク5 2002年頃の VGA
およびオンボード
GeForce4 Ti4400/4600、GeForce FX 5700
RADEON 9700、GeForce FX 5700、RADEON X300
G35/G33/Q35/Q33(IGMA X3500)
RADEON X1200 (AMD690G)、GeForce 7050/7100/7150
など
ランク6 2003年頃の VGA
およびオンボード
GeForce FX 5800/5900/6200/6600/7300
RADEON 9800、RADEON X550/X600/X700/X1050/X1300
GeForce 8200/8300/8300GS/9300/9300GS
GeForce GT 100、G45(IGMA X4500)など
ランク7 2004年頃の VGA
およびオンボードか
CPU 内蔵グラフィック
GeForce FX 5950、GeForce 6800/6800XT/6800LE
RADEON X800/X1550、GeForce 8400GS/9400GeForce GT 310M
RADEON HD 4200/4350/5100/5450/6450
AMD780G、インテル HD グラフィックス(旧)
A4 6480G / 6410D、A6 6520G / 6530D、
Intel HD Graphics 2000 / 2500 / 3000
など
ランク8 近年の CPU 内蔵機能
及び2005年頃の VGA
GeForce 7600/8500/9500
GeForce GT 120/130/150/210/220/310/430/530/620/630
GeForce GT 230M/330M/420M/620M/630M
RADEON X850/X1600/X1650
RADEON HD 2400/3400/4400/4650/5400/5550/5750
RADEON HD 6550M/6570M/7610M
AMD790GX、A8 6550D / 6620G、A10 7660G
Intel HD Graphics 4000
など
ランク9 近年の CPU 内蔵機能
及び2006年頃の VGA
GeForce 7800/7900/7950/8600/9600
GeForce GT 240/320/330/340/440/730
GeForce GT 445M/540M/550M/640M/650M/745M
GeForce GTX 260M/280M/460M/280M/
RADEON X1800/X1900/X1950
RADEON HD 2600/3600/4670/5570/5650/5670/7730
RADEON HD 6850M/6870M/6950M/7670M/7690M
RADEON R7 240、A10 8670D、Intel HD Graphics 4600 など
ランク10 近年上位の CPU 内蔵
及び2007年頃の VGA
GeForce 8800、GeForce 9800、GeForce GTS 250/450
GeForce GTX 260/550Ti/640/650、GeForce GT 740
GeForce GTX 480M/560M/570M/660M/755M/840M
RADEON HD 2900/3800/4770/4850/4870/4890/5830
RADEON HD 5750/5770/6750/6770/7750
RADEON R7 250、RADEON R7 M260X/M265X
RADEON HD 6770M/6970MA10 R7
Intel Iris Pro(HD)Graphics 5200 / 6200 / 530 / 630 など
ランク11 2008年頃の VGA
及び少し前の廉価型
GeForce GTX 270/275/460/560Ti/650Ti/750/750Ti/1030
GeForce GTX 580M/675M/680M/760M/770M/850M
RADEON HD 5850/5870/5970/6790/6850/7770/7850
RADEON HD 4850 X2/4870 X2、RADEON R7 260/260X
RADEON HD 6990M/7970M、RADEON R7 M270
RADEON R7 260X / 360 など
ランク12 2010年頃の上位 VGA
および近年の下位型
GeForce GTX 280/285/295/465/470/480/570/580/760/950
GeForce GTX 660/660Ti/760
RADEON HD 6950/6970/6990/7870/7950
RADEON R7 265、RADEON R9 270/270X/280/380
RADEON RX 460/550
GeForce GTX 860M/870M/880M/970M など
ランク13 2012年頃の上位型 VGA
および近年の下位型
GeForce GTX 590/670/680/690/760Ti/770/960/1050
RADEON HD 7970
RADEON R9 280X/285/290/290X/380
RADEON RX 560
GeForce GTX 980M、RADEON R9 M295X
GeForce GTX 1050(ノート)
ランク14 2013年頃の上位型 VGA
及び近年の中間型
GeForce GTX 780/780Ti/970
GeForce GTX TITAN/TITAN Black
RADEON HD 7990/8990
Radeon R9 390/390X、RADEON RX 470/480
GeForce GTX 1060(ノート)
ランク15 2014年頃の最上位型
及び近年の中間型
GeForce GTX 980/1060
Radeon R9 Nano / Fury / Fury X
Radeon RX 580
GeForce GTX 1070(ノート)
ランク16 2016年頃の最上位型 GeForce GTX 980Ti/1070/TITAN X(2016)
Radeon R9 295X2、Radeon RX Vega 56
GeForce GTX 1080(ノート)
ランク17 近年の最上位型 GeForce GTX 1070Ti/1080
Radeon RX Vega 64
ランク18 近年の超上位型 GeForce TITAN X(2017)/ GeForce GTX 1080Ti
ランク19 近年のフラグシップ GeForce TITAN V

(主にベンチマークのスコアとハードウェア性能を参考にしています)
(茶色表記は CPU 内蔵か、オンボードのグラフィック機能です)
(紺色表記はモバイル(ノートパソコン)用の VGA です)
(CPU 内蔵グラフィック機能は CPU 名で表記される事もあります)

【 ビデオカード ランク表 】
茶色表記は CPU 内蔵グラフィック機能、紺色表記はノート PC 用です。

(ランク外:旧時代の VGA)

VooDoo系、TNT系、Savage系、など

・ランク1:初期の 3D VGA、及び旧オンボード

GeForce2 シリーズ、G400系
RADEON 7000/VE シリーズ
SiS 315/650/740、i845G、nForce など

・ランク2:2000年頃の VGA

GeForce2 GTS/Pro、GeForce4 MX 420
RADEON 7200、i865G、nForce2 など

・ランク3:2001~2003年頃の廉価 VGA

GeForce4 MX 440/460
RADEON 7500/9000/9200
RADEON 8500LE、GeForce FX 5200 など

・ランク4:2001~2002年頃と旧オンボード

GeForce3、GeForce4 Ti4200
GeForce FX 5600、Parhelia
RADEON 8500/9100/9500/9600
i915G、i945G、946GZ、955G、965G
G31(IGMA X3000 / X3100)、
RADEON X200 (1100/1150)
 など

・ランク5:2002年頃の VGA と旧オンボード

GeForce4 Ti4400/4600、GeForce FX 5700
RADEON 9700、GeForce FX 5700
RADEON X300
G35/G33/Q35/Q33(IGMA X3500)
RADEON X1200、GeForce 7050/7100/7150
 など

・ランク6:2003年頃の VGA と旧オンボード

GeForce FX 5800/5900/6200/6600/7300
RADEON 9800
RADEON X550/X600/X700/X1050/X1300
GeForce 8200/8300/8300GS/9300/9300GS
GeForce GT 100、G45(IGMA X4500)など

・ランク7:2004年頃とオンボード / CPU 内蔵

GeForce FX 5950、GeForce 6800/6800XT
GeForce 8400GS/9400GeForce GT 310M
RADEON HD 4200/4350/5100/5450/6450
RADEON X800/X1550
AMD780G、インテル HD グラフィックス(旧)
A4 6480G / 6410D、A6 6520G / 6530D、
Intel HD Graphics 2000 / 2500 / 3000
 など

・ランク8:近年のCPU内蔵と2005年頃のVGA

GeForce 7600/8500/9500
GeForce GT 130/150/210/220/310
GeForce GT 430/530/620/630
GeForce GT 230M/330M/420M/620M/630M
RADEON X850/X1600/X1650
RADEON HD 2400/3400/4400/4650
RADEON HD 5400/5550/5750
RADEON HD 6550M/6570M/7610M
AMD790GX、A8 6550D / 6620G
A10 7660G、Intel HD Graphics 4000
 など

・ランク9:近年のCPU内蔵と2006年頃のVGA

GeForce 7800/7900/7950/8600/9600
GeForce GT 240/320/330/340/440
GeForce GTX 260M/280M/460M/280M
GeForce GT 445M/540M/550M
GeForce GT 640M/650M/745M

RADEON X1800/X1900/X1950
RADEON HD 2600/3600/4670
RADEON HD 5570/5650/5670/7730
RADEON HD 6850M/6870M/6950M
RADEON HD 7670M/7690M

RADEON R7 240
A10 8670D、Intel HD Graphics 4600 など

・ランク10:近年上位の CPU 内蔵と 2007 年頃

GeForce 8800、GeForce 9800
GeForce GTS 250/450
GeForce GTX 260/550Ti/640/650
GeForce GTX 480M/560M/570M/660M
GeForce GTX 755M/840M

RADEON HD 2900/3800
RADEON HD 4770/4850/4870/4890/5830
RADEON HD 5750/5770/6750/6770/7750
RADEON R7 250、M260X/M265X
RADEON HD 6770M/6970MA10 R7
Intel Iris Pro (HD) Graphics 5200 / 6200 /
530 / 630
 など

・ランク11:2008年頃の VGA と 廉価型

GeForce GTX 270/275/460/560Ti
GeForce GTX 650Ti/750/750Ti
GeForce GTX 580M/675M/680M
GeForce GTX 760M/770M/850M

RADEON HD 5850/5870/5970
RADEON HD 6790/6850/7770/7850
RADEON HD 4850 X2/4870 X2
RADEON R7 260/260X/M270
RADEON HD 6990M/7970M
RADEON R7 260X/360 など

・ランク12:2010年の上位VGAと近年の下位型

GeForce GTX 280/285/465/470/480
GeForce GTX 570/580/660/760/950
RADEON HD 6950/6970/6990/7870/7950
RADEON R7 265
RADEON R9 270/270X/280/380
RADEON RX 460/550
GeForce GTX 860M/870M/880M/970M

・ランク13:2012年の上位VGAと近年の下位型

GeForce GTX 590/670/680/690
GeForce GTX 760Ti/770/960/1050
RADEON HD 7970
RADEON R9 280X/285/290/290X/380
RADEON RX 560
GeForce GTX 980M、RADEON R9 M295X
GeForce GTX 1050(ノート)

・ランク14:2013年の上位VGAと近年の中間型

GeForce GTX 780/780Ti/970
GeForce GTX TITAN/TITAN Black
RADEON HD 7990/8990
Radeon R9 390/390X
RADEON RX 470/480
GeForce GTX 1060(ノート)

・ランク15:2014年の最上位型と近年の中間型

GeForce GTX 980/1060
Radeon R9 Nano
GeForce GTX 1070(ノート)

・ランク16:2016年頃の最上位型 VGA

GeForce GTX 980Ti/1070/TITAN X(2016)
Radeon R9 Fury / Fury X / 295X2
Radeon RX Vega 56
GeForce GTX 1080(ノート)

・ランク17:近年の最上位型 VGA

GeForce GTX 1080
Radeon RX Vega 64

・ランク18:近年の超上位型 VGA

GeForce TITAN X(2017)
GeForce GTX 1080Ti

※主にベンチマークのスコアと
ハードウェア性能を参考にしています。

自分のパソコンや、欲しいパソコンのビデオカードがどれか解かったら、上記の表と照らし合わせてみてください。

ファイナルファンタジー XI(FF11)や 信長の野望 Online などの(軽量な 3D グラフィックの)ゲームがプレイできるのはランク3~5、快適にプレイしたいならランク5~7以上になります。
この辺りの性能なら、近年のパソコンなら CPU 内蔵のグラフィック機能でも十分です。
しかしランクが高いほど、ゲームは高画質で快適に動かす事が出来ます。

モンスターハンターフロンティア の場合は、新しいグラフィック技術に対応していなければならないため、プレイするにはランク8以上が必要、高画質で快適に動作させるにはランク 10 以上が必要です。

ファイナルファンタジーXIV(FF14)やドラゴンクエストXも、ランク 10 がストレスなくプレイ出来る基準ラインです。
ただし高画質にするとランク 10 では快適とは言えなくなります。
高画質でのプレイにはランク 12 以上が欲しいですね。

人気 RPG のスカイリムも、ランク 12~13 あたりが欲しいところ。
人気 FPS の PUBG は、一般画質(フル HD の中間設定)での快適動作にはランク 13~14 が目安。
最新 FPS のバトルフィールド1は、ランク 12 が最低ラインで、ランク 14 以上で快適と言えます。

そしてどのゲームでも、高いランクであればあるほど、多くのキャラクターが表示されている場面でもスムーズに、高画質でゲームを動作させる事が可能です。

バージョンアップによって動作環境が引き上げられる事もあり、モンスターハンターフロンティアの最新版はランク 12、FF14 の最新版はランク 14 が推奨となっています。

パソコンの性能は、グラフィック性能だけでは計れません。
すでに表記したように CPU や メモリ なども総合的に良くなければ、快適とは言えません。
しかし一般的に最も足を引っ張る部分が、この ビデオカード(VGA)ですので、最新のゲームをやりたい人は絶対に注目してください。

Radeon と GeForce のどちらが良いかは一概に言えず、ゲームごとに相性もあるのですが、日本でのゲーム用途を考えると GeForce の方がお勧めです。
GeForce を開発している nVidia 社の方がゲームの安定動作を重視しており、製品を動かすためのソフトウェア(ドライバ)の改良に力を入れています。

悪質な広告の場合、パソコンの性能欄に「ビデオカード(VGA、グラフィックカード)」の項目がない場合もあります!
そんなパソコンはパスしましょう。

出来るだけ新しい、高性能なビデオカードが付いているのが理想ですが、高性能な新製品はかなり高価です。
ビデオカードは消費電力やサイズが大きいので、パソコンによっては上位型は選択できない場合もあります。
ただ、ビデオカードの性能がゲームの動作に直結することは念頭に置いておきましょう。

VGA【 VRAM(ビデオメモリ) 】

これはパーツではなく、ビデオカードにくっついてるものなので「ビデオカードの性能」と言えるのですが・・・
ここでは別に説明しておきます。

パソコン自体のメモリ(メインメモリ)とは別に、ビデオカードが専門に使う「メモリ」も存在します。
これはビデオカード自体に搭載されていて「VRAM (ビデオメモリ)」と呼ばれます。

高度なグラフィックを表示する場合、これが少ないと動作に支障が出たり、表示が一部おかしくなったりします。
(例えば、絵がチラついたり、色が抜けたりする)
性能のいいビデオカードには VRAM もたくさん積まれているので、ビデオカードの良し悪しを見る目安になります。

もし VRAM(ビデオメモリ)のところに「メインメモリと共有」や「システムメモリより割り当て」と書いてあったら要注意です。
そのパソコンには VRAM がなく、本体のメモリの一部を VRAM として借用するタイプで、専門のメモリではないため速度に劣り、3D グラフィックのゲームではその影響が大きくなります。

というか、そのパソコンはほぼビデオカードのない 「CPU 内蔵グラフィック」や「オンボード」 です。
ゲームには向かないので、そういったパソコンの購入は(ゲームも目的としているなら)お勧めできません。

昔はパソコンで扱えるメモリの合計が 4GB までだったので、VRAM が多すぎるとメインメモリが圧迫されていました。
そのため VRAM を少なめにしている製品も多かったのですが、現在はメモリの上限を気にする必要のない 64 bit 版の OS(Windows)が一般化しているため、ビデオカードにはその性能に見合った大容量メモリが搭載されています。

近年はあまり気にする必要ありませんが、VRAM の多い製品の方が高性能なのは知っておくと良いでしょう。

6・ノートパソコンには要注意!

パソコンを買おうと思っている人の中は、「ノートパソコン」を選びたいと思っている方もいることでしょう。

持ち運び可能で、好きな場所で使うことができ、しかもカッコイイ。
そんなノートパソコンの普及率はどんどん増えています。

ノートパソコンしかしノートパソコンは性能的に、同世代・同価格のデスクトップパソコン(普通の据え置き型パソコン)に劣ります。

これは高い性能が必要となる 3D グラフィックのゲームをプレイするのには向いていないことを意味します!

ノートパソコンの利点と言えるのは、次のようなものです。

●小さくてコンパクトなので、置き場所に困らず、邪魔にならない。
●持ち運びが可能で、どこでも使うことが出来る。
●大量のデータを持ち運び、移動先で使用できるため、仕事などで便利。

この条件を満たすために、ノートパソコンには以下のような特性が要求されます。

●持ち運びしやすく邪魔にならない、小さめの本体。
●持ち運ぶ時に疲れないよう、軽い重量。
●コンセントのない場所でも長時間使える、大きなバッテリーと節電。
●(ビジネスモデルの場合)企業で大量購入しても負担にならない低価格。

しかし 3D グラフィックが使われた最新ゲームに必要とされる性能は以下のものです。

○ 3D グラフィックを処理するための、高いグラフィック性能。
○ 高度なゲームの処理を行うための、高い処理能力。
○ 迫力のあるゲームプレイのための、大きな画面。

よって 3D グラフィックのゲームをプレイできるパソコンには、以下のデメリットが伴います。

○ 高いグラフィック性能を発揮するための「ビデオカード」が必要になるため、値段が高くなる。
○ 高い処理能力を得るために高性能な CPU や メモリ が必要となり、さらに値段が高くなる。
○ 高性能パーツやビデオカードの追加により、ノートパソコンだと重量が増える。
○ ビデオカードを内蔵するためのスペースが必要なため、本体のサイズが大きくなる。
○ 高性能なパーツは電力を大きく消費するため、ノートパソコンだとバッテリー持続時間が短くなる。
○ ディスプレイが大きくなると本体サイズも大きくなるので、持ち運びに不便。

つまり・・・ 「ゲーム PC に必要なもの」と「ノートパソコンに必要な特徴」は、完全に相反します。

ノートパソコンは小さな本体にパーツをぎゅうぎゅう詰めにして作っていますから、内部の冷却が難しく、その点でも長時間、高負荷で動かされることが多いゲームには向いていません。

「ゲームをやる事」を考えると、普通のデスクトップパソコンの方が、ノートパソコンより値段・性能・構造、あらゆる点で向いています。

しかし「どうしてもノートパソコンが欲しい!」という方や、「どうしても持ち運びがしたい」「ビジネスで使うからノートでないとダメなんだ!」という方もおられるでしょう・・・

では、最新のゲームもプレイできるノートパソコンとは、どのようなものでしょうか?

前述したように一般的なノートパソコンの性能と、ゲームのプレイに向いたパソコンの性能は、相反する関係にあります。
よってどちらかを優先する場合、一方は妥協しなくてはなりません。

例えば、ノートパソコンとしての持ち運びやすさや軽さを優先するのであれば、画面は小さめにせざるを得ませんね。
ゲームのプレイを優先し、高性能なビデオカード(グラフィックカード)が搭載されたものを選ぶのであれば、本体が重くなり、バッテリーの駆動時間も短めになる事は我慢しなければなりません。

ただ1つ確実に言える事は、「3D グラフィックの高度なゲームが出来るパソコンをビジネスで使うことは(持ち運びやバッテリーの点で不便だとしても)可能ですが、ビジネス優先のパソコンで 3D グラフィックの高度なゲームをプレイする事は出来ません

ビジネスやモバイル性(持ち運びやすさ)を優先したパソコンは、必要のない機能をできるだけ削ぎ落としたものが多いので、その性能ではたとえ新型でも、最新ゲームをプレイするのは厳しいのです。

「ゲームも出来るノートパソコンの選択」は、難しいものだと思ってください!
パソコンの性能と特徴を理解して、よく考えて選ばなければ、後から拡張する事も難しいため、泣き寝入りとなります。

基本的には、ゲームに強いメーカーで、最新ゲームをプレイできる事が明記されている製品を選ぶべきです。
「ゲーム用パソコンのブランド」からチョイスした方が無難ですね。

3D グラフィックのゲームが可能なほどの高性能ノートパソコンは、値段も非常に高くなります。
本当にノートパソコンにする必要があるのか?」 という点も含めて、よく考えて選択しましょう。

7・メーカーの選び方/購入時の注意

実際に購入する際に、パソコンの構成パーツ以外に、もう1つ注意しておきたい重要な点があります。
メーカー」です。

パソコンを売っているメーカーは、どこも同じではありません。
メーカーごとに得手不得手があります。
ゲームに向いたパソコンが欲しいなら、ゲームに強いメーカーを選ぶべきです。

ゲーミングパソコンの老舗、かつ定番なのは「G-Tune(マウスコンピューター)」と「ドスパラ」。
近年は店舗サポートに優れる「パソコン工房」や、専用ブランドを持つ「デル(エイリアンウェア)」なども選択肢です。

ここではいくつか、ネットを通してパソコンを販売しているサイトをご紹介しましょう。
特にゲームをやるのに適したパソコンを売っているメーカーをピックアップしています。

前述したようにメーカーごとに特徴があるので、それが自分に合っているかどうかが重要です。
やるゲームが決まっている場合は、そのゲームの推奨モデルがあるメーカーを選ぶのも良いですね。
もちろん購入時には、CPU や メモリ、ビデオカードなどの情報に注意して選択して下さい。

マウスコンピューター / G-Tune お勧め!
ゲームをやりたくてパソコンを買おうと思っている方なら、ここが一番お勧めです!
ページを見て貰うと解りますが、ここはまさに「ゲームをやるためのパソコン」を販売しており、ゲーム用PCブランドの先駆けです。
最新パーツへの対応が早く、パーツごとの相性チェックや発送前の検査もしっかり行われており、価格も安めです。
ゲームに必要な冷却と安定性を重視して設計されており、デザインにも気を使われているため、幅広い層にお勧めできます。
(メーカー名はマウスコンピューターで、G-Tune はブランド名となります。 開発傾向などのお話は こちら を)

Dospara (ドスパラ)
ゲーム用パソコンのシェアはトップクラス。パソコンと関連パーツの老舗ショップです。
多くのゲームメーカーと提携し、各ゲームの動作環境を満たした「対応モデル」の販売を行っていて、動作に関しても安心です。
元がパーツショップなだけに最新パーツへの対応が早く、上級者でも納得の幅広いパーツの選択を行えます。
選択肢が広すぎて初心者にはやや解り辛いかもしれませんが、価格は安めです。
(メーカーの方に直接お聞きした、開発傾向などのお話は こちら を)

パソコン工房
老舗のパソコン&パーツの専門ショップで、全国に直営店を持つため、近所にお店があるならサポートで安心です。
「BTO」と呼ばれるカスタマイズ PC の老舗であり、幅広いモデルを用意しているのが特徴です。
2013 年頃から「イイヤマ」のブランド名を使うようになり、国産であることをアピールしています。
ゲーミング PC を扱っていた Faith(フェイス)を吸収し、ゲーミングモデルも積極的に展開しています。
(メーカーの方に直接お聞きした、開発傾向などのお話は こちら を)

HP(ヒューレット・パッカード)
アメリカが本社の、世界最大手のパソコンメーカーの1つで、個人向けのパソコンに力を入れています。
選択できるパーツの幅は広くありませんが、高い開発力を持つ大手企業で、デザインに優れたモデルが多いのが特徴です。
ゲーミングモデルではありませんでしたが、高性能なモデルはゲーム PC としても高く評価されていました。
近年は「OMEN」というゲーミングブランドを立ち上げ、より力を入れ始めています。
(メーカーの方に直接お聞きした、開発傾向などのお話は こちら を)

DELL(デル)Alienware
世界トップクラスのシェアを持つメーカーですが企業向けがメインであり、ゲーム可能なモデルは扱っていませんでした。
しかしアメリカでゲーム向けのパソコンを開発していた「Alienware」というメーカーを買収して自社ブランド化。
以後、ゲーミング PC にも力を入れており、大きなシェアを持つに至っています。
キワモノな大型モデルが多かったのですが、最近は扱いやすい小型モデルを開発しており、日本でも人気になっています。
(メーカーの方に直接お聞きした、開発傾向などのお話は こちら を)

TSUKUMO(ツクモ電機) 参考紹介
秋葉原を中心に活動していた老舗のパソコンショップ。2008年に過剰な業務拡大により破綻、業務縮小となりました。
しかし2009年からヤマダ電機の子会社となって再建を開始、再び BTO(パーツ選択)によるパソコン販売を再開しています。
ゲーム向けのパソコンは「G-GEAR」という名前で、拡張性が高いオーソドックスな本体が使われています。
最新パーツへの対応は早いのですが、どちらかと言うと中級者以上向け。価格は安めです。
(現在はヤマダ電機の子会社です。ヤマダ電機の eX.computer というパソコンはここで作られたものです)

サイコム(Sycom) 参考紹介
あまり知名度はないのですが、10年以上前から BTO(パーツ選択)によるパソコンを販売してきた老舗です。
選べるパーツの選択肢が豊富で、パーツ1つ1つを詳しく紹介、マザーボードやケースまで選択でき、価格も安めです。
しかし完全な上級者向けと言え、パーツやパソコンの構成に詳しくないと選択は難しいでしょう。
初心者向けではないのであくまで参考紹介としていますが、上級者にはお勧めできます。

NEC のノートパソコンはゲーム対応モデル(ビデオカード搭載モデル)がなくなったため、リストから削除しました。
富士通 も 2011 年からビデオカード搭載型がなくなったため、リストから削除しています。
東芝 も 2016 年からビデオカード搭載の大型モデルがなくなり、個人向けも縮小しています。
パナソニックのレッツノートはゲームに向いたタイプは元々存在しません。

ノートパソコンは耐久性や信頼性に勝る大手電気メーカー品もお勧め出来るのですが、
現在は最新ゲームが可能な家電メーカーのノート PC はなくなっています。

ゲームに強いメーカーは「ゲーミングノート」も用意しています。
作りも良くなっているので、ゲームをするならノートも上記メーカーで選んだ方が良いでしょう。

モバイル用のビデオカードは、通常型より性能が低めです。
また、多機能・高性能なほどバッテリー駆動時間は短くなり、重量も増す傾向があります。
各メーカーの特徴については メーカー比較ページ も参考にして下さい。

パソコンは大きく3つに大別できます。
家電メーカー品」「専門メーカー品」と「自作」です。

NEC や 東芝、富士通など、日本の家電メーカーのパソコンは拡張性に乏しく、性能に対して価格も高めです。
しかし初心者向きの解説書やソフトが付いており、サポートもしっかりしていて、初心者の方には向いています。
また独自の開発力が必要になる軽量薄型ノートなどは、これらのメーカーが得意としています。

一方、パソコン工房 や ドスパラ などのコンピューター専門ショップのパソコンは汎用性の高いパーツで作られており、拡張も行いやすく、注文時に選択できるパーツの種類も豊富なのが特徴です。

パーツを選択して注文することは「BTO」(Build to Order、受注生産)と呼び、「BTO パソコン」や「カスタマイズ PC」とも呼ばれます。
専門ショップのパソコンの多くは、この BTO に対応しています。

自作」は自分でパーツを集めてパソコンを作ることですが、もちろん上級者でないと行えません。
また BTO の普及により、「パーツを自分で選んで、組立はプロにやって貰える」ようになったため、自作でなくても好みのパソコンを得られるようになりました。
今の自作はむしろ高く付き、パーツを個別に買い集める労力と知識も必要です。

前述したように 3D グラフィックの最新ゲームをやることを考える場合は、ゲームに強いメーカーを選びたい所です
G-tune(マウスコンピューター)や ドスパラ はゲームに強い性能を発揮するパソコンを重視しています。
近年は HP や DELL などの海外メーカーもゲーミングモデルに積極的です。
逆にパナソニックやレノボなどは業務用に最適化した開発を行っており、ビジネスに活用するにはいいのですが、ゲームをやるには全く向いていません。
もちろん Apple(マック)やマイクロソフト(サーフェス)もゲームは考慮されていません。

パソコンを選ぶ際には個々のパソコンの性能や紹介をみて、どういう用途で作られているのか、よく確認しましょう
テレビや動画に強い家庭用パソコン、業務用に作られたビジネスパソコン、機能を抑えて低価格を売りにしている廉価版のパソコン、そして高い性能を必要とするゲームも可能なパソコン・・・

パソコンの多くは何らかのコンセプトを持って作られています。
性能の見方が解れば、そのことも解ってくるはずです。

自分の用途に合ったパソコン、欲しいパーツで構成されたパソコンを選びたいですね。


このページに記載した事を覚えておけば「ゲームもやりたい」「ゲームをやりたい」という目的を持ってパソコンを購入する時に、間違いを犯す事はないでしょう。

以下で少し例を挙げて、そのパソコンがお勧めかどうか解説してみましょう。

【例題パソコン その1】

● 某社 廉価型パソコン
OS Windows 10 Home Premium
CPU インテル Core i3-7100U プロセッサー
チップセット (表記なし)
システムメモリ 4GB
ハードディスク 約 500 GB (高速7200回転/分)
グラフィックシステム インテル HD グラフィックス 620
※ゲームや映像を快適に楽しめます
ビデオメモリ 最大 512 MB (システムメモリーと共有)
テレビチューナー テレビチューナー内蔵
拡張スロット (表記なし)
サウンドシステム HD Audio / チップセット内蔵

これは8万円ほどで買える、モニター一体型パソコンです。
CPU は 「インテル Core i3-7100U プロセッサー」 という名前になっていますが・・・
Core i3 や Celeron という CPU は値段の安い廉価型のもので、高度な処理を必要とするゲームには向いていません

それに「U」と付いている点に注目して下さい。
これは軽量ノートパソコン(ウルトラブック)用の CPU であることを表わしています。
ノートパソコン用の CPU は発熱や消費電力を抑えているため、普通のパソコン用 CPU より性能が低めです。
ノートパソコンでなくても、小型やモニター一体型の場合、ノート用 CPU が使われている事があるので注意して下さい。

「システムメモリ」は普通のメモリのことで、4GB 搭載されています。
この 4GB というのは及第点の量ではありますね。

「グラフィックシステム」は・・・ 「インテル HD グラフィックス 620」となっています。
その下には「ゲームや映像などを快適に楽しめます」とも書いてありますね。
では性能の良いビデオカードが搭載されているのでしょうか?

でもちょっと待って下さい。 ビデオメモリのところには「システムメモリーと共有」と書かれています。
「システムメモリと共有」や「チップセット内蔵」のビデオメモリは、俗に言う「CPU 内蔵」というやつで、ビデオカードが「ない」ことを意味します

これだと近年のゲームをこれで遊ぶ事は出来ませんし、他の性能も低いので、古いゲームも「快適」ではなさそうです。
「※ゲームや映像を快適に楽しめます」と書いてありますが、少なくともゲームは快適ではないでしょう。
宣伝文句を鵜呑みにしないように注意してください。

つまり、このパソコンで 3D グラフィックのゲームをやるのはお勧めできません
インターネットをやって、テレビなどが見たいだけなら、良さそうですけどね。


【例題パソコン その2】

● 某社 家族型パソコン
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i5-7400(4コア)
チップセット インテル H110 Express
メインメモリ DDR4-2400 DIMM(PC4-19200)4GB
(4GBx1、空きスロット1)
ハードディスク 500 GB (高速7200回転/分)
グラフィック
アクセラレータ
インテル HD グラフィックス 630
(CPU 統合グラフィックス)
グラフィックスメモリ 最大 1792 MB *1
拡張スロット PCI Express 3.0 x16 (LowProfile)×1 (空き1)
PCI Express 2.0 x1 (LowProfile)×3 (空き3)
サウンド機能

High Definition Audio Sub System

※1 グラフィックスメモリはメインメモリを使用します

このパソコンは6万円ほどで買えるものです。(ディスプレイは別)
CPU は「Core i5」となっていますが、これは主流の CPU 「Core」シリーズの中間クラスのものです。
低価格で相応の性能を持っており、ゲームもプレイ可能なレベルと言えます。

「GHz」の表記がありませんが、「Core i5-7400」は 3 GHz で、最大 3.5 GHz で動作する CPU です。
最近は性能の目安となる GHz の表記がない場合も多いので注意して下さい。
メモリは 4GB で、及第点の量ですが… 「空きスロット」があるので追加もできそうですね。

グラフィックは「インテル HD グラフィックス」になっています。
その下には「CPU 統合グラフィックス」と書いてありますから、ビデオカード(グラフィックカード)はありません
CPU に内蔵されたグラフィック機能のみです。

残念ながら、このパソコンで最近のゲームをやるのは辛そうです。
ただ、CPU 内蔵であることを性能表にちゃんと明記してあるのは、親切ではあります。
(と言うか、それが普通なのですが、最近は明記しない悪質な性能表記が多いのが現状です)

「グラフィックスメモリ」はビデオメモリ(VRAM)の事です。
最大 1792MB と書いてあり、これはかなり高い性能です。 実はこの点は高性能なのでしょうか?
でも *1 って何でしょう? 注釈が付いています。 表の一番下のほうを見ると・・・
小さく「グラフィックスメモリはメインメモリを使用します」と書いています。

これはグラフィック機能がその時に使うメモリを、メインのメモリから借りるという意味です。
こうした共有タイプは速度に劣るため、性能が低くなります。(CPU 内蔵グラフィック機能はこのタイプです)
この様に、別の場所に重要なセリフを書いてたりするので注意して下さい。

結果としてこのパソコンも、3D グラフィックのゲームをやるのは辛いと言わざるを得ません。
「ムリ」とは言いませんが、気持ちよくプレイできるかどうかは難しいですね・・・

ただ、本当はこのパソコンは、各種のパーツを購入時に選択することができます。(これを BTO と言います)
上記の構成は最低レベルのものであり、これを以下のように変更する事も可能です。

CPU Core i5 7400 → Core i7 7700
メインメモリ 4GB(4GB メモリ×1)→ 8GB(4GB メモリ×2)
ハードディスク

500GB → 1TB(1000GB)

グラフィック
アクセラレータ
内蔵グラフィックス機能 → GeForce GTX 1050

この変更した性能なら、3D グラフィックのゲームもプレイ可能になります。

CPU は Core シリーズの上位型である Core i7 に変えました。
メモリも 8GB にして、ハードディスクも 1TB(1000GB) に増やしています。
グラフィックは内蔵グラフィックス機能から、GeForce GTX 1050 に変えています。
この GeForce GTX 1050 は高性能型ではありませんが、安い価格で相応の性能を持ち、CPU 内蔵のグラフィック機能よりもはるかに良いです。

でも、変更前の価格は約6万円だったのに、変更後の価格は約10万円になってしまいました・・・
高い性能のパーツを選べば、そのぶん価格も高くなりますね。
最近はこのように、自分でカスタマイズできるパソコンが増えています。
これを活用するためにも、基本的なパソコンの性能の見方は覚えておきましょう。

なお、もっと高い性能にしたくても、このパソコンは上記以上のパーツは選べません。
パソコンのタイプやサイズ、メーカーによって、選べるパーツの幅は異なります。
どんなパーツが選べるのか? それもパソコンやメーカーを選ぶポイントになります。


【例題パソコン その3】

● 某社 高性能型 ゲーム向けパソコン
OS Windows 10 home 64 bit
CPU Core i7-7700 プロセッサー
(4コア8スレッド / 3.6GHz / 最大4.2GHz)
チップセット インテル H110 チップセット
主記憶容量 16GB(8GB メモリ×2)
(DDR4-2400 / PC4-19200 / デュアルチャネル)
記録装置 256GB SSD(SATA3 / 6Gbps 対応)
2TB(7200rpm、6Gbs対応)
ビデオチップ NVIDIA GeForce GTX 1070
ビデオメモリ 8GB
拡張スロット PCI Express x16 ×1(空き 0)
PCI Express x1 ×3(空き 2)
サウンドシステム ハイデフィニション・オーディオ

こちらは16万円ほどでディスプレイなしの、高性能パソコンです。 ゲーム向けに構成されています。
CPU は上位型である Core i7 の最新型! 性能は文句なしですね。

「主記憶」とはメモリの事で、このようにメーカーによって呼び名が違っていたりするので注意して下さい。
メモリはなんと 16GB(16000MB)もあるので十分です。

記録装置には高速な「SSD」と、容量の多い「HDD(ハードディスク)」が両方使われています。
高性能なパソコンは、データ記録装置も高速な SSD を使うのが一般的ですが、容量の多い SSD はすごく高いです。
このパソコンは小型の SSD と大容量の HDD を両方搭載して、互いを補っているようですね。

「ハードディスク」は 2TB という見慣れない表記になっていますが、1TB=1000GB です。
かなりの容量と言えます。

グラフィックは 「GeForce GTX 1070」 となっています。
主流のビデオカードの1つ GeForce の高性能型で、性能が高くて安心です。
VRAM (ビデオRAM)も 8GB(8000MB)ありますから、どんなゲームが来ても大丈夫でしょう

サウンドの「ハイデフィニション・オーディオ」が解りにくいですが、これは一般のサウンド機能です。
サウンドは近年のものは、オンボード(標準搭載)でも十分な音質を持ちます。

さすがに価格は高く付きますが、このパソコンなら 3D グラフィックのゲームでもバッチリですね!

8・パソコンのパワーアップ

最後に・・・ すでにパソコンを持っているけど、残念ながらゲームが出来るほどの性能じゃないという人向けに、パソコンの性能をパワーアップさせる方法について説明しておきましょう。

パソコンの性能はパーツで決まります。
ですからパソコンの性能をアップさせるには、パーツを取り替えるか、追加するかです。
しかしどんなパソコンでもパーツを交換・追加できる訳ではありません。

まず、ノートパソコンはダメです。
ノートパソコンは小さな本体に各パーツがぎゅうぎゅう詰めになっていますから、後からパーツを交換したり追加したりする事はほとんど出来ません。

また、パーツは「スロット」と呼ばれる「差込口」に付きます。
ですから「スロット」がなかったらダメですね。
スロットがあっても、すでに使われているなら、すでに付いているものを取り外して付け替える事になります。

ゲームに重要なビデオカード(グラフィックカード)は「PCI Express x16」という部分に取り付けられるのですが、このスロットが「ない」パソコンや、塞がっているパソコンもあります。

CPU 内蔵グラフィック機能があればビデオカードがなくても画面を表示できますから、少しでも安くするため、スロットが最初からなかったり、その使用を考慮されていない設計のパソコンも多いのです。
物理的に取り付けられない場合は・・・ どうしようもありませんね。
ゲームのことを考える場合、こうした「PCI Express x16」がない(使えない)パソコンは避けたいところです。

さて、下のパソコンは、古い廉価型のパソコンです。

● 某社 家族型パソコン
OS Windows 7 Home Premium
CPU

インテル Core i5-660 プロセッサー
(2コア/4スレッド、3.3-3.6GHz)

チップセット インテル H55 Express チップセット
メインメモリ 2GB(1GB メモリ×2)
(デュアルチャネル対応 / 空きスロット2)
ハードディスク 350 GB (高速7200回転/分)
グラフィック
アクセラレータ
インテル HD グラフィックス
(内蔵グラフィックス機能)
グラフィックスメモリ 最大 1024 MB *1
拡張スロット PCI Express x16 (ロープロファイル)×1
(空き1) PCI Express x1 (ロープロファイル)×1
(空き1) PCIスロット (ロープロファイル)×2 (空き2)
サウンド機能 Realtek 社製 ALC 262 搭載

このパソコンの性能欄の「拡張スロット」という部分を見てください。
PCI Express x16(ロープロファイル)x1(空き1)、PCI Express x1(ロープロファイル)x1(空き1)とあります。

PCI Express x16 スロット」は、ビデオカード(グラフィックカード)を付けるスロット(取り付け部)です。
PCI Express x1」や「PCI スロット」は、一般的な拡張カードを取り付けるスロットです。

このパソコンにはビデオカードが付いていませんが、パーツを付けられるスロットは余っている訳です。

また、メモリのところにも「空きスロット2」と書かれていますから、まだメモリを追加する事ができそうです。
よってこのパソコンは今のままではイマイチですが、後からパーツを追加して、パワーアップする事が出来る訳です。

ただし、「ロープロファイル(Low Profile)」と書いています。
これは「小サイズ」という意味で、パソコンの本体が小さいので、小サイズのパーツしか付けられない事を意味します。
基本的に本体が小さいほど拡張はしにくいです。

でも、サイズの制限はありますが・・・ このパソコンなら良いビデオカードを付けて、メモリを追加すれば、3D グラフィックのゲームをやる事も出来るでしょう。
このようなパーツの追加・交換のしやすさを「パソコンの拡張性」と言います。
まあ、安いパソコンをパワーアップさせるなら、かなりパーツ代もかかるので、買い換えた方が良かったりしますけどね・・・

パーツを付けるには、パソコンの本体のカバーを開けて、所定の場所にパーツを差し込まなければなりません。
決して難しいものではないですが・・・ でも、初心者にとってはやはり難しいです
取り付け場所はパソコンによって微妙に違ったりしますが、パソコンのマニュアルを見れば大抵は書いてあるはずです。

基本的な取り付け方法は、下記ページにも書いてありますので参考にして下さい。
メモリについて ビデオカードについて CPU について
もし実際にやる場合は、インターネットの検索なども使って良く調べておきましょう。

でも、良く解らない方や心配な方は、パソコンショップでやって貰うのをお勧めします
余分にお金がかかりますが、専門的なアドバイスもしてくれるでしょうから、初心者でも間違いないですね。


このページでは、綺麗な 3D グラフィックのゲームを快適にプレイできるパソコン選び方をアドバイスしました。
でも、ゲームが快適にプレイ出来る高性能なパソコンは・・・ 高いです!!

結局、最後にモノを言うのはふところ具合・・・ 「お金」なんですけどね。

でも、だからこそ後悔しないものを選ぶようにしましょう!


※代表的な 3D オンライン RPG の動作環境

・ファイナルファンタジー XI
推奨環境:CPU=Pentium4 以上、メモリ=256MB以上、VRAM=64MB以上
推奨ビデオカード:GeForce 3、4Ti 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク3以上必要、ランク5以上で快適
★高画質表示はランク8~9以上で快適

・信長の野望 オンライン
動作環境:CPU=Pentium 800MHz 以上、メモリ=256MB以上、VRAM=32MB以上
推奨ビデオカード:GeForce FX シリーズ (GeForce 2 以上、RADEON 8500 以上)
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク2以上必要、ランク4以上で快適

大航海時代 オンライン
動作環境:CPU=Pentium 800MHz 以上、メモリ=256MB以上、VRAM=32MB以上
推奨ビデオカード:特に指定なし (基本的に GeForce 3 以上のクラス)
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク2以上必要、ランク5以上で快適

・ウルティマ オンライン
動作環境:CPU=Pentium 1GHz 以上、メモリ=512MB以上、VRAM=64MB以上
推奨ビデオカード:GeForce3 以上 (RADEON 8000 以上)
★3D表示の場合、グラフィック機能のランク表でランク4以上必要。2D表示はランク1でも可

・ラグナロク オンライン
動作環境:CPU=Pentium 650MHz 以上、メモリ=256MB以上、VRAM=64MB以上
推奨ビデオカード:特に指定なし、低ランクでも可(ただし旧 RADEON 非推奨)
★このゲームは平面画像が苦手な古い RADEON だと動作が悪化します

・モンスターハンター フロンティア Z
動作環境:CPU=Core 2 Duo 以上、メモリ=1GB以上推奨
推奨ビデオカード:GeForce 8600 以上(低画質はi945G以上)、Radeon HD 2600 以上
★オリジナル版はグラフィック機能のランク表で、ランク6以上必要、ランク9以上推奨
★ハイグレード版はグラフィック機能ランク表で、ランク12以上必要、CPU Core i5 以上

・ファンタシースターオンライン2
動作環境:CPU=Core 2 Duo 以上、メモリ=2GB以上必要
必要ビデオカード:GeForce 7800GT 以上、および RADEON HD 2900XT 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 10 以上必要(推奨環境は公表なし)

・ドラゴンズドグマ オンライン
動作環境:CPU=Core 2 Duo 以上、推奨 Core i5-4690 以上、メモリ=4GB以上
推奨ビデオカード:GeForce GTX 570 以上、Radeon HD 7870 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 10 以上必要、ランク 12 以上で快適

・ファイナルファンタジーXIV(14)
動作環境:CPU=Core i5(2.4 GHz 以上)、メモリ=4GB 以上。推奨 Core i7、メモリ 8GB
必要ビデオカード:GeForce GTX 750 以上、Radeon R7 260X 以上
推奨ビデオカード:GeForce GTX 970 以上、Radeon RX 480 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 11 以上必要、ランク 14 以上で快適

・ドラゴンクエストX オンライン
動作環境:CPU=Core 2 Duo (1.6 GHz 以上)、メモリ 2GB 以上
必要グラフィック機能:GeForce 7600 GT 以上、Radeon HD 2600、Intel Graphics 3000 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク8以上必要、ランク 10 以上で快適

※代表的な 3D グラフィックゲームの動作環境

・Call of Duty 4
必要環境:CPU=Pentium 4 2.4GHz 以上(推奨 Core 2 Duo 2.4GHz 以上)、推奨メモリ=1GB 以上
必要ビデオカード:GeForce 6600 以上、推奨 GeForce 7800 / RADEON HD 1800 以上
★当ページのグラフィック機能の
ランク表で、ランク7~8以上必要、ランク9~10以上快適

・Call of Duty: Black Ops II
必要環境:CPU=Core 2 Duo 2.66GHz 以上、必要メモリ=2GB 以上(推奨 4GB 以上)
必要ビデオカード:GeForce 8800GT 以上必須(推奨環境は未発表)
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク9~10以上必要、ランク12以上で快適

・BATTLE FIELD 4
必要環境:CPU=Core 2 Quad 以上、必要メモリ=4GB 以上(推奨 8GB)
必要ビデオカード:GeForce 8800 以上、推奨 GeForce GTX 660 / Radeon HD 7870 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク9~10以上必要、ランク12以上で快適

・The Elder Scrolls V : Skyrim
推奨環境:CPU=Core 2 Quad 以上、推奨メモリ=2GB 以上、4GB 推奨、VRAM=1GB 以上
推奨ビデオカード:GeForce GTX 550Ti 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 10 以上必要、ランク 12 以上で快適。

・BATTLE FIELD 1
必要環境:CPU=Core i7、Core i5 3GHz 以上(推奨 Core i7 4790 以上)、必要メモリ=8GB 以上(推奨 16GB)
必要ビデオカード:GeForce GTX 660 以上必要、推奨 GeForce GTX 1060 / Radeon RX 480 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 12 以上必要、ランク 14 以上で快適

・PUBG (Playerunknown's Battleground)
必要環境:CPU=Core i3-4340 以上必要、メモリ=6GB 以上必要
必要ビデオカード:GeForce GTX 660 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表でランク 12 以上必要、ランク 13~14 以上で快適
(このゲームは CPU 性能とメモリ搭載量も他のゲーム以上に重要です)

※代表的な 3D 開発ゲーム動作環境

・(新)シムシティー
最低動作環境:CPU=Core 2 Duo 2.0 GHz 以上、メモリ=2GB、グラフィック=新型 Intel 内蔵機能
推奨環境:CPU=Core i5 以上、メモリ=2GB 以上
推奨ビデオカード:GeForce GTX 275 以上 および RADEON HD 5850 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク8で動作、ランク 11 以上で快適。
(CPU 内蔵グラフィック機能でも動きますが、グラフィックはかなり簡素になります)

シムシティー4
動作環境:CPU=Pentium4 1GHz 以上、メモリ=256MB以上、VRAM=32MB以上
推奨ビデオカード:GeForce 2 以上 (GeForce 2 以上、RADEON 8500 以上)
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク2以上必要、ランク4以上で快適。
(このゲームはグラフィック機能より CPU や メモリ の性能の方が大きく影響します)

・シムズ4
必要環境:CPU=Core 2 Duo 以上、メモリ=2GB 以上。推奨 Core i5 以上、メモリ 4GB
推奨ビデオカード:GeForce 6600 以上必要、GeForce GTX 650 以上が推奨
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク6以上必要、ランク 10 以上で快適。
(グラフィック機能を始めとする PC 性能が高いほど、同時に登場するキャラクター等が増加します)

・ANNO 1404
必要環境:CPU=Pentium4 3GHz 以上、メモリ=XP 1GB 以上、Vista/7 2GB 以上
必要ビデオカード:GeForce 6600 以上 および RADEON X800 以上必須
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク7以上必要、ランク9以上で快適。

・A列車で行こう9
必要環境:CPU=Core 2 Duo 以上(推奨は Core i7)、メモリ=2GB以上、推奨3GB
必要ビデオカード:GeForce 6000 シリーズ以上、推奨は GeForce GTS 250 以上
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク7~8以上必要、ランク 10 以上で快適

・Cities: Skylines
必要環境:CPU=Core 2 Duo 3GHz 以上(推奨 Core i5 以上)、メモリ=4GB 以上、推奨 6GB
必要ビデオカード:GeForce GTX 260 以上 および RADEON HD 5670 以上。GeForce GTX 660 以上推奨
★当ページのグラフィック機能のランク表で、ランク 10 以上必要、ランク 12 以上で快適


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(そういう事があったので・・・)